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強い疲労感がある(数日以内)

強い疲労感がある(数日以内)には以下のような病気と関連性が考えられます
男性
かぜ(急性上気道炎)
インフルエンザ
急性胃腸炎
熱中症
脱水症
急性ストレス反応
女性
かぜ(急性上気道炎)
インフルエンザ
急性胃腸炎
自律神経失調症
月経前症候群(月経前緊張症、PMS)
VDT症候群(眼精疲労)
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強い疲労感がある(数日以内)の基礎知識

目次

概要

疲労感は様々な原因で起こります。病的なもので最も多い原因は風邪を含む感染症です。その他、貧血、薬剤、熱中症、血糖値の異常、ミネラルバランスやホルモンの異常、なども原因となります。

このように非常に多くの原因が考えられるため、疲労感やだるさという症状だけで原因を言い当てることは名医でも不可能です。詳細な問診から考えられる病気を想定したうえで、血液検査や画像検査などが行われ診断がつけられます。

まず受診するのは一般内科がよいです。いきなり大病院を受診する必要は通常ありません。かかりつけの内科があればそちらを優先してください。夜間休日で症状が極めて強い人は、救急外来の受診も考慮されます。

原因とメカニズム

ヒトが疲労感を自覚するメカニズムはとても複雑です。様々な物質が脳に疲労感を自覚させるシグナルとして想定されていますが、まだよく分かっていないことが多いのが現状です。いずれにしても、疲労感やだるさは、ヒトに休養を促したり異常を知らせる大事なサインと言えます。

考えられる病気

様々な原因が考えられ、お医者さんでも見極めに苦労することが少なくありません。基本的には疲労感やだるさだけを根拠に診断できる病気はほとんどないので、他の症状や状況が詳しく問診されます。

感染症

風邪をはじめとした感染症は疲労感の原因として最も多いものです。一般的な風邪のような軽いウイルス感染以外にも、肺炎、尿路感染症、COVID-19など様々な感染症が強い疲労感を引き起こします。

熱中症

熱中症は夏に多い病気です。屋外に長時間いたわけでなくても、冷房の効かない部屋であったり水分摂取不足なども原因となります。

薬剤

薬剤の副作用や、違法薬物の摂取などもだるさや疲労感の原因となります。そのため、医療機関を受診する際には薬手帳を忘れず持参するなど、正確な情報をお医者さんに伝えてください。

血糖値の異常

高血糖や低血糖はいずれもだるさを引き起こします。低血糖は糖尿病の治療薬を使用している人では特に注意が必要な状態です。

貧血

胃腸や婦人科系臓器から出血している人などは、赤血球が不足して貧血となることがあります。貧血になると、ふらつきやだるさなどの症状が出現します。

電解質やホルモンの異常

体内でナトリウムやカルシウムなどのミネラルバランスに異常がある人や、下垂体・甲状腺・副腎などのホルモンバランスに異常のある人ではしばしばだるさを自覚します。具体的には低ナトリウム血症、高ナトリウム血症、高カルシウム血症、甲状腺機能低下症、副腎不全などの病気が挙げられます。

怖い病気

脳卒中

脳出血や脳梗塞では、あるとき突然症状が出現することが多いです。しかし、高齢者やうまく自分で意思表示できない状態の人などでは、「なんとなくだるい」くらいの症状で脳卒中を発症することもあります。

心筋梗塞

通常は強い胸の痛みや息苦しさを伴う病気です。しかし、高齢者や糖尿病の人などでは、「なんとなくだるい」くらいの症状で心筋梗塞を発症することもあります。

受診の目安

下記のような症状や状態の人が強いだるさを自覚している場合、危険な病気が隠れている可能性があります。直ちに医療機関を受診することを検討してください。

  • ぐったりしていて動けない
  • 意識がもうろうとしている
  • 手足が動きにくい
  • しゃべりにくい
  • 変なことを言う
  • ふらつきが強く、まっすぐ歩けない
  • がんや免疫不全(薬や病気が原因で感染しやすい)の状態である
  • ステロイド薬を内服中である
  • 糖尿病で治療中である

診療科

一般内科

原因が分かっていない状態であれば、まずは一般内科で総合的な判断を仰いでください。問診や検査の結果に応じて、適切な受診科や医療機関を紹介してもらえます。

救急外来

上記に受診の目安として挙げたような危険な症状がある人では、すぐに医療機関を受診した方がよいかもしれません。夜間や休日ならば電話で問い合わせたうえで救急外来を受診してください。症状が著しく強ければ救急車を呼んでください。

検査

血液検査

様々な病気を検出することができます。ただし、検査できる項目は限られており、疲労感や怠さを起こしうる全ての病気に対する項目をチェックするのは現実的ではありません。状況から疑わしい病気を調べるための項目が検査されます。必ずしも検査当日に結果が分かるわけではない点にも注意が必要です。

画像検査

問診や診察から疲労感を起こす原因となっている臓器が想定されれば、その臓器に対するレントゲン検査、CT検査、MRI検査、超音波検査などが検討されます。

治療

原因に応じた治療が行われます。

セルフケア

原因に応じて異なりますが、一般的に必要な水分を摂取してよく休養することは勧められます。

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