CLINICS
CLINICS アプリをダウンロード
  1. CLINICS
  2. 症状チェッカー
  3. 発熱している(5日以内)

発熱している(5日以内)

発熱している(5日以内)には以下のような病気と関連性が考えられます
男性
かぜ(急性上気道炎)
急性気管支炎
インフルエンザ
急性虫垂炎
溶連菌性咽頭炎
急性胃腸炎
女性
かぜ(急性上気道炎)
急性気管支炎
インフルエンザ
腎盂腎炎
急性虫垂炎
溶連菌性咽頭炎
症状チェッカーで調べる(無料)自分の症状がどんな病気に関連するか症状チェッカーで確認してみましょう。
結果をもとに適切な病院・診療所を提案します

発熱している(5日以内)の基礎知識

目次

概要

発熱の定義はさまざまですが、一般的には37.5℃〜38℃以上の状態を指します。数日程度の発熱のほとんどは感染が原因です。最も多いのは風邪(急性上気道炎)であり、主にウイルス感染によります。

一方で、風邪以外の発熱には重大な病気も少なくありません。肺炎、腎盂腎炎、蜂窩織炎、髄膜炎などは代表的で重大な細菌感染症であり、医療機関での治療を要します。

必ずしも風邪で医療機関を受診する必要はありません。もともと大きな病気もなく、水分もしっかり摂れて、自身でも風邪だろうと思う人はまず数日自宅で安静にすることを検討してください。一方で、もともと重大な病気をもっていたり、ぐったりしていたり、風邪としてはおかしいと思う症状があれば、まずは一般内科やかかりつけを受診してください。

原因とメカニズム

発熱はさまざまな原因で起こりますが、急性(数日以内程度)のものはほとんどが何らかのウイルス感染症が原因です。他には細菌感染、リウマチなどによる自己免疫疾患、悪性腫瘍、薬の副作用、熱中症などが原因に挙げられます。

体内で炎症が起こると、免疫細胞が「サイトカイン」という物質を出して、脳の体温調節中枢に作用して体温を上げようとします。これによって病原体の働きを抑えたり、自身の免疫を活性化させると考えられます。発熱は身体の防御反応の一種とも言えます。

考えられる病気

あらゆる感染症が原因として考えられます。そのほかにも、自己免疫疾患、悪性腫瘍、薬の副作用、熱中症などが考えられます。

急性上気道炎

急性上気道炎いわゆる風邪です。主に喉や鼻へのウイルス感染によって発症します。一般的に特に治療は要さず、数日から1週間程度で症状は軽快していきます。広い意味では、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症も含まれます。

急性胃腸炎

急性胃腸炎はいわゆるお腹の風邪です。消化器系へのウイルス感染が主な原因です。

薬剤熱

薬剤熱とは文字通り、薬の副作用で起こる発熱です。特定の薬を使用しはじめてから数日〜数週間以内に起こることが多いです。基本的には原因となる薬剤を中止すれば解熱します。

熱中症

熱中症は高温環境下で身体の体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態です。意識がもうろうとするような重症では命に関わることもあり、注意が必要です。

怖い病気

肺炎

肺炎は主に細菌が肺に感染して炎症を起こす病気です。発熱に加えて咳や痰、息切れなどが現れやすく、一般的な風邪よりも高熱が長引きやすいです。高齢者では命に関わることも少なくありません。一般的に抗菌薬での治療を要します。

尿路感染症

主に膀胱炎を起こした菌がより深くまで侵入して、腎臓まで炎症を起こした状態を腎盂腎炎と呼びます。命に関わることもあり、抗菌薬での治療を要します。

関節リウマチなどの自己免疫性疾患

身体の免疫システムの異常により、本来攻撃すべきではない自分自身の身体を誤って攻撃してしまい発熱します。週単位以上の経過で微熱や高熱が長引くことも少なくありません。自己免疫性疾患で必ずしも発熱するわけではありません。

悪性腫瘍

身体の中に悪性腫瘍(いわゆる、がん)が存在すると、腫瘍自体の炎症や、腫瘍が産生する物質によって発熱が長引くことがあります。腫瘍熱がでるような悪性腫瘍は活動性が高いことが多く、早期の診断・治療が望まれます。

受診の目安

数日程度の発熱はよくある症状です。したがって、それだけで必ずしも医療機関を急いで受診するべきとは限りません。しかし、以下のような症状がある人は発熱初期でも医療機関の受診を検討してください。

  • 38-39度以上の高熱が48時間以上続く
  • 意識がもうろうとしている。反応が鈍い
  • 呼吸が苦しい。息切れ。ゼーゼーする
  • 皮膚が青白い。冷たくなる
  • 普段現れないような発疹がある
  • 発熱とともにどこかが強く痛む
  • 水分も取れないくらいぐったりしている
  • もともと重大な基礎疾患がある

37度台などの微熱であっても、5日以上発熱が続くような場合は、何らかの病気が隠れていることも多いです。そういった人も医療機関を受診してください。

診療科

内科

発熱はよくある症状であり、まずは近隣やかかりつけの内科で相談してみてください。必要に応じて処方を受けたり、より大きな病院に紹介してもらえます。例えば咳や息切れがひどければ呼吸器内科、鼻水がひどければ耳鼻科、下痢で困っていれば消化器内科、のように症状に合わせた診療科を選択するのも有効です。

救急外来

上記に受診の目安として挙げたような危険な症状がある人では、すぐに医療機関の受診を検討する必要があります。夜間や休日ならば電話で問い合わせたうえで救急外来を受診してください。症状が著しく強ければ救急車を呼んでください。

検査

血液検査

必ずしも必要はありませんが、一般的な風邪では説明がつきにくいような症状がある人では行われることがあります。

ウイルス・細菌の迅速検査

インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスなどの代表的なウイルスは、短時間で結果が分かるキットで調べることが可能です。必要に応じてこれらの検査が行われます。

胸部レントゲン(X線)検査

肺炎の可能性がある人などで行われます。比較的手軽にできる検査なので、クリニックなどでもしばしば行われます。

治療

原因に応じた治療が行われます。一般的な風邪であれば、症状を多少和らげる薬はあるものの、根本的に早く風邪を良くするような薬は乏しいです。したがって、自身の治癒力に期待するのが基本です。

セルフケア

原因によって異なりますが、発熱時には無理な活動をせず十分な休養をとってください。発熱による発汗などで水分が失われるのでこまめな水分補給も重要です。38度以上の発熱時には入浴も控えるのが無難です。特に医師・薬剤師からの推奨がなければ、市販薬は症状に応じて服用して差し支えありません。

編集・運営チーム基礎知識記事の監修者一覧
関連する診療科で病院・診療所をさがす