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筋肉がつる、つりやすい

筋肉がつる、つりやすいには以下のような病気と関連性が考えられます
男性
こむら返り
脱水症
電解質異常(総論)
過換気症候群
ロコモティブシンドローム
熱中症
女性
過換気症候群
こむら返り
線維筋痛症
ロコモティブシンドローム
電解質異常(総論)
脱水症
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筋肉がつる、つりやすいの基礎知識

目次

概要

筋肉がつる、とは筋肉が痙攣して固くなり痛みをともなったまま動かせなくなる状態です。運動や睡眠中に起こりやすい症状であり、ふくらはぎをはじめとした脚の筋肉で起こりやすいです。

脚がつる原因は医学的に100%解明されているわけではありませんが、電解質やカルニチンなどの不足が原因のひとつと考えられています。

一度症状が出たからといって直ちに医療機関を受診する必要はありません。一方で、繰り返す人や脚のつりが改善しない人は整形外科や内科で相談するのが望ましいです。運動時の脚のつりは内科よりも整形外科の方が適しています。

原因とメカニズム

筋肉には強い負担がかかった際に損傷を予防するメカニズムがあり、それを担うのが腱紡錘(けんぼうすい)や筋紡錘(きんぼうすい)と呼ばれるセンサーです。腱紡錘は筋肉がゆるむように、筋紡錘は縮むようにシグナルを出しますが、それらがうまく働かないと筋肉の異常な収縮が起こります。

腱紡錘や筋紡錘がうまく働かなくなる理由は100%は分かっていません。電解質やカルニチンなどの不足が原因のひとつと考えられています。

考えられる病気

電解質異常

電解質異常とは、体の中のカリウム、マグネシウム、カルシウム、ナトリウムなどの濃度が異常に高かったり低かったりする状態を指します。これらは筋肉のつりの原因になると考えられています。運動時は汗をかいて、電解質異常の状態になりやすいため、適切な水分と電解質の補給が重要です。

こむら返り

こむら返りは主にふくらはぎの筋肉(腓腹筋)が異常に収縮した状態を指します。痛みや痙攣をともないます。就寝中や運動の前後に起こりやすいことが知られています。背景に脱水症・肝硬変・糖尿病といった病気があると起こりやすいのですが、そうでない健康な人にも起こります。

怖い病気

脚がつるだけで怖い病気がただちに疑われることは多くありません。繰り返す人や、全く改善しない人は内科を受診して血液検査を受け、電解質異常の有無や程度などを調べてみるとよいと考えられます。

受診の目安

こむらがえりのように短時間で症状が治る場合には様子を見ることができますが、症状が持続する場合には受診したほうが望ましいです。また、こむらがえりも繰り返す人は一度は受診を検討してください。

診療科

原因によって適した診療科は異なるのですが、患者さんが見分けるのは難しいので、まずは整形外科もしくは内科で相談してみてください。運動やケガに関連したものであれば整形外科、そうでなければ内科が適していると考えられます。

一般的に特殊な検査を必要とする症状ではないため、まずはお近くの小規模な医療機関で気軽に相談してみることをお勧めします。

検査

原因によって検査は異なりますが、身体診察や血液検査が行われることが多いです。

診察

お医者さんが身体を見たり触れたりすることです。肉離れなどの外傷があれば確認できることがあります。

血液検査

血液検査を行うことで、電解質などの身体の状態を客観的に調べることができます。

治療

治療は原因によって異なります。電解質異常があれば、電解質を正常化させる点滴や食事摂取を行います。また、電解質異常の原因となる病気をチェックします。こむらがえりのように、はっきりとした原因がなければ、ストレッチなどをしながら様子をみることが一般的です。カルニチンの内服薬や、芍薬甘草湯などの漢方薬が処方されることもあります。芍薬甘草湯は毎日長期間飲み続けると、偽性アルドステロン症を発症することも少なくないため、お医者さんと相談しながら使用してください。

セルフケア

まずはお医者さんと相談して、治療できる原因がないかどうかを確認してください。こむらがえりなど根本的な治療が難しい場合には、ふくらはぎをストレッチする、運動して脚の血流をよくする、などを試みてもよいと考えられます。

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