足首が痛い、腫れ、違和感がある
結果をもとに適切な病院・診療所を提案します
足首が痛い、腫れ、違和感があるの基礎知識
概要
足は身体全体を支える土台であり、強い力がかかりやすい部位です。足首が痛む病気や怪我としては、足関節捻挫、痛風、変形性足関節症、アキレス腱断裂、などが挙げられます。
痛みが3日以上続く、痛みが強くてまともに歩けない、見た目で強く腫れている、などの症状があれば整形外科を受診してください。痛みが強すぎて耐えられないようであれば、夜間休日は救急外来の受診も検討してください。
原因とメカニズム
足首の関節(足関節)は多くの骨、筋肉、腱で構成されています。痛みを生じる原因は筋肉や腱、骨に原因がある場合など人によって異なります。以下で考えられる原因について解説します。
考えられる病気やケガ
足首が痛くなる原因として考えられる病気・ケガには以下のようなものがあります。
足関節捻挫
足関節捻挫は足を内側にひねって生じることが多いです。足関節の外側の靭帯がダメージを受けて痛みを生じます。骨折を伴うこともあります。
痛風
尿酸値が高い人などで、発作的に足が痛くなることがあります。これは尿酸の結晶が関節や周囲に炎症を起こすためです。これを痛風発作といいます。足の親指の付け根に炎症を起こすことが多いですが、足首が痛くなる人もまれにいます。
変形性足関節症
変形性足関節症は、足首の関節の軟骨がすり減って痛みを生じる状態です。加齢、ケガ、リウマチなどの病気が原因となります。
アキレス腱断裂
踏み込み、ダッシュ、ジャンプ、着地などの動作で急激に筋肉に負荷がかかるとアキレス腱断裂が起こることがあります。ふくらはぎをバットで叩かれたような急な痛みを自覚します。
受診の目安
以下のような人は整形外科の受診を検討してください。
・痛みが3日以上続く
・痛みが強くてまともに歩けない
・見た目で強く腫れている
激烈な痛みで歩けない、その他の強い症状がある、などであれば様子を見ないで速やかに受診してください。その場合は、夜間休日であれば救急外来で構いません。しかし、基本的には平日の日中に整形外科の専門医に診てもらうのが望ましいです。
診療科
整形外科
足首の痛みの診断・治療に精通しています。まず整形外科を受診するようお勧めします。
内科
近隣に整形外科がない場合や、痛風による痛みであれば内科でも対応できることもあります。しかし、基本的には内科は足首の診療に慣れていないため、あまりお勧めできません。
救急科
整形外科の専門医に平日の日中に診てもらうのが望ましいですが、それまで様子を見られないほどの強い痛みや腫れがあれば、救急外来を受診することも検討してください。
検査
足首の痛みに関連した検査には、次のようなものがあります。
レントゲン検査
骨折の有無を簡単に調べることができます。
CT検査
骨折の有無を精密に調べることができます。
MRI検査
骨や周囲の腱の様子を精密に調べることができます。
血液検査
足首の痛みに対して行われることは多くありませんが、尿酸値などを調べることができます。
治療
原因により治療は異なりますが、基本はなるべく負荷をかけないことと痛み止めの使用となります。
セルフケア
痛い時に無理に足首に負荷を与えると、病状が悪化することが多いです。痛い時は無理せずなるべく安静にして、痛みが引かない時や繰り返す時は整形外科を受診してください。