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鼻水がでる(1週間以上前から)

鼻水がでる(1週間以上前から)には以下のような病気と関連性が考えられます
男性
花粉症
アレルギー性鼻炎
慢性鼻炎
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
アレルギー性結膜炎(春季カタルを含む)
かぜ(急性上気道炎)
女性
花粉症
アレルギー性鼻炎
慢性鼻炎
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
かぜ(急性上気道炎)
アレルギー性結膜炎(春季カタルを含む)
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鼻水がでる(1週間以上前から)の基礎知識

目次

概要

鼻水の主な原因は風邪や花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などです。アレルギーが原因となっている人では、抗ヒスタミン薬の内服治療やステロイド薬の点鼻治療などで改善が期待できます。また、アレルゲン免疫療法などの根本的な治療法もあります。

長引く鼻水や、匂いを感じにくいなどで困っている人は耳鼻咽喉科で相談してください。

原因とメカニズム

鼻は呼吸するときの空気の通り道ですが、ウイルスや細菌、ほこりを鼻毛と鼻水に吸着させ、体内に入ることを防ぐ役割があります。

風邪やアレルギー性鼻炎では、普段よりも大量の鼻水が分泌され、また鼻に炎症が起こるため毛細血管から滲出液がにじみ出てきます。この2つのメカニズムによって鼻水が出てくるのですが、これはウイルスや細菌、ほこりが体の中に入るのを防ぎ、体外に排出するための働きなのです。

花粉症、アレルギー性鼻炎は、これらの働きが過剰になってしまった状態です。また、鼻の周囲にある骨でできた空洞(副鼻腔)が炎症を起こして、鼻水が溜まってしまった状態を副鼻腔炎と呼びます。

症状から考えられる病気

アレルギー性鼻炎

アレルギーによって炎症が起こり、鼻水が多く出ます。花粉症で鼻水が多く出るのは、スギ花粉に対するアレルギー性鼻炎が起きていると言えます。

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎は顔面の骨の中にある空洞(副鼻腔)に炎症が起きている状態です。3ヶ月以上続く場合には慢性副鼻腔炎と呼ばれます。以前は蓄膿症(ちくのうしょう)と呼ばれていました。鼻水や鼻詰まりが続いたり、匂いが分かりにくくなるのが特徴です。

好酸球性副鼻腔炎

好酸球性副鼻腔炎は慢性副鼻腔炎の一種で、アレルギーが主な原因となります。気管支喘息など、他のアレルギーの病気も持っている人が多いのが特徴です。なかなか治りにくいのが特徴でもあります。

怖い病気

基本的に鼻水が命に関わるような病気と関連することはまれです。あえて挙げると、顔面や頭部に強い衝撃を受けたあとにサラサラとした鼻水が続く場合は、髄液漏の可能性があります。髄液漏とは、脳を覆っている髄液と呼ばれる液体が、頭蓋骨の骨折により鼻から漏れてくることです。これは危険な状態なので、速やかに脳神経外科を受診してください。

受診の目安

鼻水が長引いている人は、それによって生活の質が悪化していると思われます。お医者さんに相談して、治療を受けることをお勧めします。以下のような症状がある人は特に受診の必要性が高いです。

・鼻水が黄色や緑色でどろどろした状態が続く
・匂いが感じにくい
・何週間も咳が止まらない
・耳が聞こえにくい
・3ヶ月以上鼻水がつづく

症状に慣れて治療を諦めてしまっている人もいるかもしれませんが、近年の医学は目覚ましい速さで進歩しています。新規の抗アレルギー薬やアレルゲン免疫療法、抗体製剤などで改善が望めるかもしれません。

診療科

内科・小児科

咳など、鼻水以外の症状が強ければ、内科や小児科で相談することも可能です。しかし、鼻そのものの診察は専門ではないため、鼻の症状が一番困っている人は耳鼻咽喉科を受診してください。

耳鼻咽喉科

基本的には鼻の症状は耳鼻咽喉科に相談するのが最適です。ファイバースコープ検査など、耳鼻科でしかできない鼻の検査もあるからです。

検査

鼻鏡

鼻の中を見られます。

画像検査(レントゲン検査、CT検査、MRI検査)

副鼻腔の様子を観察するのに適しています。副鼻腔炎の有無を客観的に判断できます。

ファイバースコープ検査

鼻から喉までを内視鏡で簡便に観察してもらうことができます。

治療

原因に応じた治療がなされます。アレルギーが主な原因の鼻水に対しては、アレルギーを抑える内服薬(抗ヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬など)やステロイドの点鼻薬などが有効です。

セルフケア

アレルギーが原因となっている場合には、アレルゲン(ダニ、ハウスダスト、花粉、動物など)を避けることが大切です。

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