血が混じった痰は血痰と呼ばれます。また、肺や気管支から血そのものが多く出てくる場合は喀血と呼ばれます。食道や胃腸からの出血である吐血とは区別されます。また、鼻血が原因で口から血が出てくる人もいます。
血痰や喀血は、肺がん、肺結核、非結核性抗酸菌症、肺真菌症(アスペルギルスなどカビの感染)、気管支拡張症、肺塞栓症、心不全といった病気が原因で起こります。
血痰や喀血の診察を主に行うのは呼吸器内科です。しかし、例えばコップ半分の量ほどの大量の喀血があった人は、夜間休日でも直ちに医療機関を受診する必要があります。そうした人は、救急外来の受診や救急要請をためらわずに行ってください。