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首や顎が痛い

首や顎が痛いには以下のような病気と関連性が考えられます
男性
かぜ(急性上気道炎)
溶連菌性咽頭炎
インフルエンザ
伝染性単核球症
齲歯(虫歯)
心筋梗塞
女性
かぜ(急性上気道炎)
線維筋痛症
溶連菌性咽頭炎
インフルエンザ
伝染性単核球症
亜急性甲状腺炎
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首や顎が痛いの基礎知識

目次

概要

首や顎の痛みの原因は、感染症によるリンパ節の炎症、亜急性甲状腺炎など甲状腺の病気、頚椎症など骨や神経が原因となるもの、寝違えなど筋肉が原因となるもの、などがあります。

発熱などの症状がなく痛みが軽度で、症状の持続が数日程度であれば多くの場合様子をみることが可能です。一方で、高熱がある人や、痛みが強いまたは長引く人などは受診が推奨されます。

明確に分けるのは難しいですが、首の前側が痛い人は内科や耳鼻咽喉科、後ろ側が痛い人は整形外科を受診するとスムーズなことが多いです。

原因とメカニズム

首周りには多くの臓器があります。痛みを起こす原因となる臓器には以下のようなものがあります。

・リンパ節
・甲状腺
・喉頭、声帯
・頚椎や周囲の神経
・血管
・筋肉

これらになんらかのトラブルが起こると、痛みを感じます。首の前側ではリンパ節が、横側では筋肉が、後ろ側では頚椎や周囲の神経が原因となることが多いです。

症状から考えられる病気

感染症

首の前側や横側が腫れていて痛みがある人は、細菌やウイルスの感染症を原因としたリンパ節の腫れである可能性があります。原因となる感染症はたくさんありますが、例えば扁桃炎、伝染性単核球症、風疹、麻疹、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)、結核などがあります。多くの場合、原因がハッキリとは分からない何らかのウイルス感染症であり、そういった人は数日程度で自然に治ることが多いです。

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎は首の前側の臓器である甲状腺が炎症を起こす病気です。ウイルス感染が原因となり、強い痛みがでます。甲状腺ホルモンの異常にともなって、発熱、動悸、手の震え、発汗、全身のだるさなどの症状がでます。内分泌内科が専門とする病気です。

変形性頚椎症

変形性頚椎症は主に加齢にともなって、首の骨が変形して神経が障害されることによってしびれや痛みを起こします。腕や手まで痛みや痺れが広がることも多いです。整形外科が専門とする病気です。

寝違え

寝違えの正確な原因はわかっていませんが、筋肉の痙攣や血液不足などによるものと考えられています。基本的に受診は不要で、痛いうちは安静にしてください。痛みが治らない人は、整形外科を受診してください。

怖い病気

椎骨動脈解離

椎骨動脈解離は、首の左右や後ろを走る動脈が裂けてしまう病気です。急激な首や後頭部の痛みが特徴的です。高齢、高血圧、糖尿病、喫煙者など動脈硬化リスクが高い人にこうした症状が起きた際は要注意です。整体などでの過度な刺激、スポーツで首に大きな負荷がかかる、などで発症することもあります。心当たりがある人は速やかに脳神経外科や救急科を受診してください。

受診の目安

・発熱している
・首が腫れている
・突然強い痛みを生じた
・手足のしびれや動きにくさがある

診療科

一般内科・総合診療科

感染症や甲状腺の病気など様々な可能性があるので、最初は一般内科や総合診療科の受診が適しています。

耳鼻咽喉科

ものが飲み込みにくいなど、喉の内側に問題がありそうな時には耳鼻科の受診が最適です。

整形外科

手足のしびれや動きにくさがある人は、変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどの可能性があります。こうした症状がある人や、首の後ろ側が主に痛い人は整形外科で骨や神経の異常を調べてもらうのがよいと考えられます。

脳神経外科

基本的には首の痛みを多く診ている診療科ではありませんが、椎骨動脈解離が疑われるような急激で強い痛みが出現した際には受診を検討してもよいかもしれません。

検査

血液検査

肝臓や甲状腺の機能、全身の炎症反応の有無、どのようなウイルスに感染しているか、といったことがわかります。全ての種類のウイルスに対する反応が検出できるわけではありません。

超音波検査

特に甲状腺の異常が疑われるときに、超音波検査で甲状腺の状態を調べることができます。

頸部CT、MRI

変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアの診断に役に立ちます。動脈解離の有無を調べるために用いられることもあります。

治療

原因に応じた治療が行われます。痛みにはロキソニン®やカロナール®といった痛み止めが使われます。変形性頚椎症など神経が傷つくことによる痛みがある人には、リリカ®やサインバルタ®といった痛み止めが使われることもあります。

セルフケア

病気を見分けるポイントは、首の痛み以外の全身の症状があるか、首が腫れているか、手足にしびれがあるか、といったことです。他の症状がある人や5日間以上続くような人は、医療機関を受診して相談した方がよいと思われます。発熱などの症状がなく痛みが軽度で、症状の持続が数日程度であれば痛み止めを飲んで、受診せず様子をみることも可能なことが多いです。

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